北上三郎歌曲集 第三集 補注

※1 第三集
 この「北上三郎歌曲集第三集」から、後につづく「なむかんぜおん歌曲集(碑のほとりの歌)の楽譜には、祖道師作曲の主旋律のみで渋谷光明氏の校正や伴奏が書き込まれていません。祖道師が音楽の先生として尊敬していた渋谷氏はこのころから5年ほど後に逝去されているので、あるいはこのころから体調を崩されていたのかもしれませんが、詳細は不明です。

※2“輝いてる雲切”のあとがきより
 “輝いてる雲切”は、祖道師の禅論集『我立つ杣』の主要な一章であり、出家して20年、沢木老師の提唱ノートを整理し、その注解を書き継いで一段落したのち、昭和31年正月を迎えて新たな展開を試みたのが“輝いてる雲切”です(畠山文雄氏解説)。新たな展開に臨む制作過程としては、自分の境界を熊本の翁こと斎藤宗績翁に書簡として送り、それを齋藤翁が浄書して出来上がりました。この歌はその浄書に添えられた斎藤宗績翁のものです。


【参考】
北上三郎歌曲集 第三集 直筆楽譜 (こちらからも直筆の楽譜が参照できます)
秋の初風
葉より葉に
一つ色づき
夕焼残りゐ
雲去って
静かに
秋の宵月
宮城野は
“輝いてる雲切”のあとがきより
風を愛しび
蓬幼し
夕戸出で


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