安泰寺歌曲集 第一集 補注

1 安泰寺
 安泰寺は大正10(1921)年、日本近代の禅匠丘宗潭老師が、駒澤大学の大学林として、真の禅者養成のため京都洛北の玄琢に創建されたもので、丘老師亡きあと衛藤即応駒沢大学長が預かっておられた。戦時中は荒廃していたが昭和24(1949)年、宿無し興道こと沢木老師がそれをお借りして弟子の修行道場として使うことになり、祖道師らの落ち着き場所ができたのだった。

2 貞祥寺
 佐久市前山にある古刹。大永元年(1521年)、この地を治めた前山城主の伴野貞祥が、祖父と父の追善のために開山した曹洞宗の寺。七堂伽藍を整えた古刹で、定期的に坐禅会が開催される。
 特にヨーロッパにおける禅普及に中心的な役割を担った寺のひとつであり、現在でも著名な禅道場として海外にも知られる。

3 内山興正師
 沢木老師のもとで祖道師とともに修行、沢木老師の法灯を継いで安泰寺の六世住職を務めた。『草笛禅師』(68)に祖道師についてのエッセーが収録されている。(こちら)

4 肥後の野
 昭和17(1942)年、沢木老師の命により総持寺から熊本市郊外の海蔵寺に赴き、昭和21年まで足かけ5年間安居。この間、斎藤宗績氏と知り合い、初めて和歌を詠み、作曲を始めた。

5 東傳寺
 秋田県潟上市飯田川下虻川字井戸沢。祖道師はここに昭和21(1946)10月から翌年10月まで1年間を過ごした。


【参考】
安泰寺歌曲集 第一集 直筆楽譜 (こちらからも直筆内容をご覧になれます)
安泰寺
子供より
筒鳥の
あらしふく
信濃山
托鉢に
薪出だす
信濃にて
肥後の野の
ゆきみちを


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