安泰寺歌曲集 第九集 補注
※1 渋谷先生
前出・渋谷光明氏(こちら参照)
※2
「佐久の前山」と「斎藤宗績翁」
「佐久の前山」……前出・長野県佐久市前山の貞祥寺(こちら参照)。
「斎藤宗績翁」……前出・熊本の翁(こちら参照)。
※3 「ふるさとへ」以下一連のふるさとのうたについて
沢木老師の伴をしての東北巡錫(じゅんしゃく)の旅はこの昭和26年から始まったが、その久方ぶりの帰省の歌。老師を生家に迎えることもあり、祖道師にとっては思い出多い一年になった。年に一度の東北巡錫はその後も続き、後年、小諸に暮らすようになってからも「先師追憶」として掛物(こちら)にもいろいろ書いている。
また禅論集『我立つ杣』には、斎藤宗績翁に宛てた17信の心境風景が「奥の旅つと」と題してまとめられている。歌曲集には、作曲された歌のみが収録されているが作歌は膨大な数に及び、「奥の旅つと」所載の歌だけでも50余首が詠まれている。
【参考】
安泰寺歌曲集 第九集 直筆の楽譜や草笛などの音声にこちらかもアクセスできます。
いのちなき
わが鷹ケ峯のうた(その三)
眠くなると
麦の花
お雑炊に
丹波路の
ふるさとへ
続ふるさとへ
ふるさとに
陸奥の(おくつきに手向くる)
えんがわの
夕映えの
手ぬぐひを